【小学生の母子分離不安】不登校気味の小学4年生女子の症状と担任だった私の対応。

小学生の不登校と母子分離不安は切っても切れない関係があります。

幼少期から幼稚園(保育園)の時期にかけて起こる場合は、子どもの成長と共に克服できる場合が多いですが、私が出会った小学3年生の男の子Aさんと小学4年生の女の子Bさんのように長引く場合は、原因の根が深く、改善にとても時間がかかります。

今回は、私が小学校教員時代に出会ったBさんのお話をしたいと思います。

私は、教員になって2年目、病休で欠員が出た通級学級の担任に任命されました。

そして、そこで当時登校するも学級へ入れず居場所を探していたBさんと出会いました。

もう15年前の話なので、詳細は語れませんが、私が覚えている範囲でBさんとの1年間を振り返りたいと思います。

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Bさんの様子

Bさんは3人きょうだいの長女で、私が出会った時とても痩せていました。字がきれいで何でも丁寧に取り組むことができる一方で、自分から「あれしたい」「これしたい」という言うことはなく、何事も私から「〇〇しようか?」と提案して、Bさんはそれに従う…という感じでした。

 

お母さん曰く、Bさんは幼少期わがままを言わないとてもいいお姉ちゃんで、自己主張が強く甘えん坊な次女がお母さんを独占していたそうです。その反動なのか、小学校へ入ると2年生途中位からBさんの不登校が始まり、家でお母さんから離れなくなっていったそうです。

 

しかし、母子分離不安の症状が悪化してから、現在までにカウンセラーの先生、学校(担任)、お母さんと連携をとるうちになんとか学校へ通えるまで回復したBさん。

 

しかし、Bさんの場合、学校まで来れるけれど、学級の中へ入ることが出来ずに通級学級か通級学級に他の児童が来ている時は別室で自学するするという状況でした。

 

お母さんの様子

Bさんのお母さんは、以前紹介したAさん(小3男子)のシャキシャキしたお母さんとは全く正反対のタイプで、控えめでほとんど主張をしない方でした。Bさんに対して「ああしなさい、こうしなさい」と言うよりは「あれする?これする?」と一つ一つBさんにお伺いを立てる感じで聞いていました。

 

当時のお母さんの様子はいつもどこか不安げで頼りない印象を受けました。

 

また、お父さんの存在は、Aさんの時同様Bさんの所でも全く感じられませんでした。父親と娘(息子)の関係が薄い、父親のフォローが少ないというのは母子分離不安を抱える家庭の問題点かもしれません。

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教室へ行く、行かないの葛藤の日々

もう15年前の話なので、正直Bさんとの記憶がかなりぼやけてきている中、ハッキリと覚えているのが、

 

Bさんと通級学級担任の私は、4年の教室へ行く、行かないでそうとう葛藤した

 

という事です。

 

元々Bさんはとても従順で、真面目な性格なので、学習能力は高く、教えればキチンと何でもこなせるお子さんでした。

 

でも、、、、教室へ行くことに対してはものすごく抵抗感があったみたいで、それまで楽しく2人で過ごしていても、

私:「Bさん、ちょっと教室へ行ってみようか?」

と誘ったとたん、Bさんの顔はいつもサッと曇り緊張が走っていました。当時、私とBさんが所属していた小学校はオープンスクール。扉がなくて、廊下と教室が開かれた一つの空間になっていました。

 

Bさんは4年の教室の廊下付近まで行けるんですが、そこからウロウロして教室へ入れません。時には声を殺して泣いてしまうことも。。。

 

当時のBさんには集団学習は恐怖だった?

 

私は7年の教師生活を経て、現在7歳と5歳の娘の子育て、ライターとして記事を書いていて色々と知識を得てから思うのですが、この時の私の試みは当時のBさんにとってとてもハードルが高かったようです

 

せっかく家から学校へ通うまで出来ているBさん、

通級学級からBさんの学級までは目と鼻の先。

なんとかあそこまで行かせたい。

 

当時の私は教員歴2年目のまだ新人。

子どもの心理が全くわかっていないし、元々せっかちな性分で早くBさんを学級に戻さなければと常に考えていました。

 

実際に教室へ戻るアプローチはかなり試行錯誤しました。

 

例えば、4,5人位で勉強する時がある算数の少人数の時間やグループ活動で動く時に自然に合流する時間など負担なくクラスに関われる方法をいつも試していましたが、、、うまくいきませんでした。

 

結局、Bさんの状態は横ばいのまま私は翌年、同小学校の算数少人数の担任に任命され、通級学級はまた別の先生にバトンタッチされました。

 

母子関係を改善しようとしたベテラン女性教員

私の次にBさんの担当した方は、高校生の息子さんがいる40代の女性の先生でした。その先生のBさん親子へのアプローチでハッとしたことがありました。

 

それは給食の取り方でした。

 

給食を食べる時、時々Bさんのお母さんも一緒に食べる事がありました。私は何も考えず一緒に楽しく食べていたんですが、、、

 

翌年、Bさんを担当した女性の先生は、当時お母さんがお弁当の具とBさんの給食の具を交換していたのを止めさせたと聞き、ハッとしました。

 

私の場合、教師2年目で独身ということもあり、Bさんのお母さんに「こうした方がいい」というアドバイスは全くしてきませんでした。したくても何を言っていいかわからないし、どこか「教員の経験が浅く、子育て未経験の自分がお母さんにアドバイスなんてできない・・・」と思っていたからです。

 

しかし、後任のベテランの先生は、私より深くBさんの母親と関わっているようでした。

 

Bさん親子がお弁当のやりとりを学校でしているのを止めさせたのは親子の癒着を改善しようとした意図だとすぐにわかりました。

私にはできなかったベテランの女性教員のBさん親子へのアプローチが頼もしく感じられました。

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その後のBさんの様子

 

ベテランの女の先生がBさんについた後、Bさんはどうなったのか、、、。私はというと、新たに算数の少人数の担任になり、そちらで一杯いっぱいになり、Bさんのことは先生たちからの話でたまに聞く程度になっていました。

そして、その時、普通学級に戻れたという様子は聞かなかったので、どうやらBさんの状態は横ばいだったようです。

 

今考えると、Bさんの場合は、目先の普通学級に戻る、戻らないよりは、母子関係をサポートしつつ、Bさんが通える場所を見つけてあげる事が先決だったような気がします。

 

普通の子どもが通う小中学校じゃなくても、少々遠回りしても、その手助けになるような教育機関(フリースクール等)をBさん親子に提案するというアドバイスやサポートの仕方もあったんじゃないかなと今なら思えます。

 

母子だけで不登校の問題を抱えてはいけない。
早めにSOSを出して周囲の力を借りよう。

実は私がBさんの担任になった時に当時Bさんのカウンセラーを担当していたこう言われました。

 

「お母さんの話をよく聞いて認めてあげて下さい。」

「お母さんはよく頑張っていますとねぎらってください。」

 

 

母子分離不安症で学校へ行きたがらないお子さんのお母さんは、「こうなったのは自分のせいだ」となんとかご自分でお子さんが学校へ行くよう頑張る方が多いようです。

でもその罪悪感と焦りからお子さんを追い詰めてしまうケースも少なくありません。

ですから、お母さんとお子さんがボロボロになる前に、ぜひ周囲にSOSを発信してください。

 

まずは担任、それから、学校に在籍するカウンセラー、病院の精神科の受診など様々な機関へコンタクトを取り、自分に合ったアドバイスや子どもへのアプローチをぜひ見つけて下さい。

あまり一喜一憂せず、結果を追い求め過ぎないのがコツです。きついとは思いますが、いつまでも続きませんので、周囲の助けを借りつつ乗り切って下さいね!

【小学生の母子分離不安】不登校気味の小3男子の症状と担任だった私の対応。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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