【小学生の母子分離不安】病院は何科へ行けばいい?どんな治療を受けるの?

小学校低学年の不登校は、母子分離不安の影響からくるものが多く、実際私が小学校教員時代に受け持った不登校気味の児童2名はこの症状を持つお子さんでした。

 

この2名のうち、小3男子Aさんは、病院の専門的なカウンセリングを受け薬の摂取もしていました。実際に私もその総合病院へ赴き、担当医から直接Aさん親子がどんなカウンセリングを受けているのか、担任としてどんな点に配慮すべきかお話を聞いた経験もあります。

 

ここでは、母子分離不安による不登校が長引いていたり、症状が悪化していたりするお子さんに有効だと思われる病院の受診とそこで行われる治療法、投与される薬の種類や副作用について紹介したいと思います。

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どんな場合に病院受診は必要か?

病院受診のタイミング

母親と離れることに極度の緊張や拒絶が起こる母子分離不安。

症状が深刻になると次のような身体症状や行動があらわれる事があります。

  • 頭痛
  • パニック
  • 腹痛
  • 幼児返り
  • 夜尿
  • 乱暴な振る舞い、言葉使い
  • 落ち着きがなくなる

・・・etc.

実際に、A君も小2の時に幼稚園時代の母子分離の症状が再び出て、母親と離れる瞬間、極度に緊張したり不安になったりしてパニックに陥っていました。

その為、2年生途中からA君は次第に学校へ行くことができなくなっていきました。このA君の場合のように、お母さんや学校の努力だけでは改善がみられないケースでは、病院での専門的な治療を学校から勧められることがあります。

 

学校側から特にそういった勧めがない場合でも、不登校が長期化していたり、お子さんが上記のような症状が続いている場合は受診をすることをお勧めします。

 

担任やスクールカウンセラーだけではだめなの?

一言で小学校の教員といっても、その知識や経験はバラバラ。私など、A君を受け持つまでは不登校の児童を受け持った経験が全くありませんでした。

ですから、A君への対応は当初、学校の連絡会で引き継いだ事項を元に今まで対応してきた通りにやるに過ぎませんでした。

また、学校に駐在しているカウンセラーの方も不登校を治すための働きかけをする・・・というよりは保護者と担任のパイプ役、調整役的な役割でした。

 

これらの現場を考えると、不登校が長引いている場合は、学校とは別の不登校を専門、得意としているカウンセラーや専門医の元で治療をする方が解決の近道と思われます。

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病院って何科に行けばいい?

では実際に病院へ行く場合、けがや病気とは違う心の病の場合は何科で受診すればよいのでしょうか?

A君の場合は、お母さんご自身か学校側の紹介かはわかりませんが、近所の総合病院の小児心療科へ受診されていました。

小児心療科とは

小児心療科は小児科の中にある「子どもの心の問題」全般に関わる診療科です。

主な対象疾患は、心身症摂食障害夜尿症睡眠障害チック障害神経性習癖不安障害抑うつ状態行動上の問題(不登校、問題行動など)、発達障害に伴う諸問題慢性疾患に伴う諸問題など様々な心の問題を診てくれるところです。

治療は外来がほとんどで、A君の場合も放課後に定期的に通っていました。

 

どんな治療を受けるの?

治療の内容

小児心療科で行われる治療は、主に環境調整生活指導薬物療法家族支援などを中心に治療を進められています。

また、必要な場合は臨床心理士にカウンセリングプレイセラピーを依頼しています。

A君の場合は、お母さんが担当医と今の状況の報告や今後の方針など話すためにA君は、別室で遊んでいたそうです。この際もA君はお母さんと別れることをひどく嫌がりましたが、自分が何をするかわかるに従い、スッと離れられるようになったそうです。

 

メインはお母さん

治療を受けるのはお子さんと思いの方もいらっしゃると思いますが、治療のメインはお母さんです。確かにA君も遊びを通して認知行動療法など何らかの治療を受けていましたが、話を聞く限り、お母さんがA君抜きでゆっくり話せる環境を作り出すことも目的だったようです。

ここでお母さんは担当医と今後の方針を具体的に聞いていたようです。(A君に甘えさせると同時に、A君の自立を促すためにはどう声掛けすればよいか、登校しぶりの際はどうすればよいのかなど)。

これらの治療は、問題に対する理解や意識の改善、そして何よりも母親の不安を少しでも和らげるのに効果が期待できると思います。

 

処方される薬とは?

小学2年生の頃、パニック障害を起こしていたA君。3年生になって私が担任になった時は、すでに薬を服用していました。

もう10年以上前の話なので、薬はどんなものかは覚えていませんが、私が調べた限りで言うと、A君には抗不安剤や抗うつ剤などの精神安定剤が処方されていたようです。

副作用に注意

お母さんとの面談の際、A君は薬を服用しているからある副作用が出る・・・という話をしたことがあります。学校では特にその副作用が出る事はありませんでしたが、家で出る時があるようでした。(副作用の内容は忘れてしまいました。)

薬を服用する際は、副作用が出るのか、出るならどんな症状かということも担当医と確認しておきましょう。

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どんな効果が期待できる?

お母さんの意識が変わった。

A君のお母さんから治療内容を聞いていると、一番変わったのはお母さんの意識だったように思います。それまで、A君の症状が悪化していき、心身共に疲れ果てていたお母さんでしたが、治療の際に、

お母さんが悲しんでいたり疲れていたりするとそれがA君に移ってしまいます。

お母さんは元気で明るくいて下さい。

その為にはご自分にご褒美をあげて下さい。

こういうアドバイスを受けて一気に気が楽になったそうです。

このアドバイスを受けて以降、お母さんはA君の調子がいい時や家事や仕事の合間をぬって1人でおいしい物を食べに行ったり気分転換しに出かけたりするようになったそうです。

A君にもいい影響が

お母さんが元気になってくるとA君にもいい影響が出始めました。

その当時は学校へ行くことが出来ずにいたA君が登校できるようになり、薬の服用もあって落ち着いてきたのです。

この病院の小児心療科へ通いだして、A君の不登校は改善されていきました。

 

まとめ

母子分離不安にかかっている児童はどういう医療機関を受診し、どういう治療を受けるのかまとめます。


◎病院受診のタイミング…不登校が長期化している時、子どもに身体症状が顕著に表れ改善の兆しがない時。学校が受診を勧めてきた時 など。◎受診するのは小児心療科処方される薬は抗不安剤か抗うつ剤。副作用に注意。◎治療は母子別室で行われる。メインは家族支援などお母さんのカウンセリング。

できれば、薬など使わずに母子分離不安が解消されればそれに越したことはないですよね。

しかし、いったん服用し始めて、改善し始めたからといって独断で薬を止めてしまうのは危険です。

あまり薬に頼りたくなくても医師の判断なしに勝手に止めてしまうと症状が再発したり、悪化したりする恐れがあります。焦りは禁物。はた目にはよくなっているように見えても医師の判断に基づいて治療を続けて下さい。

母子分離不安の治療はとにかく焦らないこと。心にゆとりをもって時間をかけて取り組みましょう。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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