子どもの英語教育いつから始めるのがベスト?小学生開始編

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 前回、前々回と子どもの英語教育を始めるのはいつからがいいのかご紹介しました。

「子どもの英語教育いつから始めるのがベスト?0歳開始編」
「子どもの英語教育いつから始めるのがベスト?3~6歳開始編」

今回は小学生開始偏です。幼児期から始めた子に比べると小学生から英語を学び始めるのはやはり不利なのでしょうか?実は小学生から始めた方がよいという意外なメリットもあったのです。

 

小学生頃から英語教育を始めるメリットとは?

 

1. 日本語が遅れる心配がない

 

 

これがまず長女が日本語が遅れる経験をした私が考える小学生から英語を始める一番のメリットです。

 

幼児期に英語育児をしたうちの長女は2~3歳の時期に言葉があまり出ませんでした。

 

今でも英語教育の影響か彼女の性格や能力的なものなのかはっきりしませんが、私は少なからず英語が原因だったと思っています。

 

英語の早期教育は日本語の遅れの危険性があることを心配してあえて早期英語教育から距離を置くバイリンガルの親も少なくありません。

 

 

例えば、父親にハリウッドスター、ショー・コスギを持つ
日系アメリカ人俳優ケインコスギ氏は「ENGLISH JOURNAL」2011年7月号
インタビューで、

 

幼少期言葉の遅れが見られたケイン氏の家庭では、
ケイン氏の言葉の遅れを心配した両親により英語のみで
コミュニケーションをとっていた

 

というエピソードを話していました。

 

幼児期に英語育児を始めると日本語が遅れるリスクがあったり、英語日本語のミックスが見られたりしますが、

 

小学生から英語を始めるお子さんは日本語脳がほぼできていますから、そういったリスクは低いと言えます。

 

 2. 日本語の力を借りてより深く英語を理解できる

 

2つ目のメリットとしては、

小学生なら日本語の力を借りて英語を理解できる点です。

 

小学生から英語を学ぶなら日本語に英語を上乗せする形で学ぶ方が
ネイティブ方式(英語を英語で学ぶ方法)よりも学び始めの段階では特に有効です。

 

そもそも小学生で今まで英語に全く触れてこなかった子にいきなりオールイングリッシュは現実的ではありません。

 

幼児だとそもそも母国語である日本語のボキャブラリーや理解度もイマイチなので、例えば、英検5級に出てくる単語「放課後」や「おば」などの意味を説明しようとしてもうまくいきません。

 

しかし、小学生位になると幼児よりも知識経験共に豊富ですし、
理解力も増しているので、日本語の力を借りて英語の意味を理解することができるのです。

 

 

だから、思いっきり日本語ベースの英語教室や教材がおススメです。
オールイングリッシュの学習法の教室より早く英語を理解できます。

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しかし、一方で日本語で英語を学ぶ際は以下のような注意も必要になっています。

 

 

6歳頃から始めるデメリットとは?

 

1. 発音が日本語訛りになりやすい

 

6歳から始める大きなデメリットは、発音が日本語訛りになりやすい事です。

 

幼児期に全く英語のリスニングを行なわず、いきなり6歳から英語教育をスタートさせれば、英語を発音しようとしても知っている日本語の発音でしか再現できないので、
ネイティブのような発音が難しくなるでしょう。

 

特に「くもん」を幼児期から取り入れているご家庭は注意が必要です。

 

年長で英検5級に合格!した娘が通っている公文の落とし穴

 

このブログの筆者である高木理加さんが言及している通り、
くもんで英語を学べば、文法力、読解力はかなり力がつくと期待できます。

 

しかし、くもんの音読の指導で、一語一語指さししながら読むために

 

娘の自然な英語が、片言英語のように聞こえるようになってしまった

 

という現象が起きてしまったとのことです。

 

元々英語脳で英語の発音ができていた娘さんがこうなのですから、
日本語脳になっている小学生からくもんへ行けば更に「日本語訛りの英語」になる可能性が高いでしょう。

 

受験対策をする塾系の英語スクールでも同じような現象が起こる可能性が高いです。

 

しかし、小学生(特に低学年)なら大人に比べるとまだまだ耳がいいので、いくらでも改善の余地があります。

 

日本語訛りの英語を改善させるためには

とにかく英語のリスニングとシャドーイング(音声を聞いた後、即座に復唱する英語学習法)

を続けること!

 

 

ネイティブによる英語音声をたくさん聞いてたくさんまねすることでニュートラルな英語の発音に矯正できます。

 

2. 幼児期に比べ、英語に割ける時間が少ない

 

0歳~3歳の頃に比べると、小学校に入れば勉強や宿題がを家でするようになるので、
英語にさけられる時間は限られてきます。

 

実際、小学1年生の長女は就学前は、朝の時間15分程度英語の時間がありましたが、今は7時10分に家を出る為、ほとんど取り組みは朝にできなくなりました。

 

帰ってきてからも宿題と友達との遊びでいっぱいいっぱいです。

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そして、英語の取り組みは幼児期程確保できなくなったのです。

 

 

一方で、英語はお習い事の中でも特に成果を出すのに時間がかります。

 

 

例えば、2017年で35周年を迎えたアルクの「ヒアリングマラソン」という英語教材では、一定の英語力が身に着くまでに1000時間かかるといっています。

 

この1000時間という数字を達成させるなら、

1日3時間学習したら1年、

1日1時間学習したら3年

1日30分学習したら6年、
かかるのです。

 

この数字を見て、「想像以上に英語を習得するには時間がかかる!」と思われた方もいるのではないでしょうか?

 

という訳で、

 

小学生は幼児より自由な時間がない

英語は習得に他の習い事より時間がかかる

 

という点で、小学生から始めると英語の4技能(読む・書く・話す・聞く)全てをまんべんなく伸ばしていくのは想像以上に時間と労力がかかると認識しておいてください。

 

 

小学生で始めるなら動機付けが大事!

 

小学生で始めれば、日本語の遅れを心配しなくてもいいし、小さなお子さんよりも日本語が発達しているのでより深く英語を理解できるという意外なメリットがあることがわかりました。

 

しかし、その一方で、

 

学業や友人関係で英語に集中して時間が避けれないプラス、周囲が日本語しか話さない環境なので「日本語訛り」の英語になってしまう可能性が高いのも事実です。

 

小学生から英語を始めるお子さんは英語を好きになることはもちろん、その先にある「英語を使って何かしたい」という動機を持つことが大事になってくると思います。

 

海外に友達を作りたい

洋書を読めるようになりたい

洋楽を聞けるようになりたい

海外で活躍する仕事に就きたい

 

こういった目標がある子とない子では英語学習に向かう態度がかなり違ってきます。

 

あまりうちの子英語に興味ないわ~と思われている親御さんなら特に「英語が出来るようになったら〇〇ができるよ!」という夢を語ってあげてください。

 

英語を学ぶ動機付けやモチベーションアップが継続できれば、小学生から始めても必ず一定の英語力が着くようになりますよ!

最後まで読んでくださりありがとうございます!

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