【小学生の忘れ物】障害?単なる不注意?忘れ物が特に多い子の特徴と対策

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こんにちは。
元小学校教師のともです^^。

忘れ物が多いうちの長女。ことあるごとに水筒、上着、帽子などを忘れては私が取りに行ったり、探したりすることが日常茶飯事です。

私のように忘れ物が多いわが子をどうしたものか心配している親御さんはいらっしゃるかと思います。

ここまで忘れ物が多いと何か障害があるのでは?・・・と心配されている方は、以下のことを参考にされてください。

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忘れ物が多い子の特徴

私が担任を持っていた時、クラスには必ず「忘れ物を全くしない子」と「忘れ物が多い子」がいました。そして、忘れ物をする子には以下の3つのどれかに当てはまることが多かったです。

① 整理整頓が苦手な子



忘れ物が多いほとんどの子は、整理整頓が苦手です。ランドセルの中はぐちゃぐちゃ、机の中も同様で整理されていないので、どこになにがあるのか把握できておらず、担任の私とよく提出すべき書類などを探していました。

このように物が雑然としていると、準備するのがだんだんと面倒になり、明日の準備も後回し、その果てにしないという負のスパイラルになるパターンです。

 

② 興味あること以外は聞こえない/忘れる子

普通人は興味あることや大切なことは覚えているものです。しかし、その興味や重要度は大人と子どもでは違います。

例えば親にとっては、帰宅後に子どもにしてほしい大事なことは「宿題」や「明日の準備」ですが、子どもは違います。特に低学年だと宿題や明日の準備よりも遊ぶことやおやつに興味が占められて、親の言う興味ないこと(宿題や明日の準備)はあまり聞こえない、記憶に残らないのです。

特にTVを観たり、本を読んだりすると没頭し過ぎて周りの状況が読めないタイプのお子さんはこの傾向が強く、親の話を半分又は聞いていない場合があるので注意が必要です。

 

③ 聞いたことをイメージし覚える事が苦手な子

うちの長女もそうなのですが、1回言われてもピンと来ないタイプの子です。耳から入る情報をイメージしにくいので、言われた内容を理解せず素通りしてしまって結果忘れてしまうケースが多いです。

 

 

障害(ADHD)かどうか見極めるポイントとは?

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忘れ物が多いというのは、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴の一つです。ですから、忘れ物が多いお子さんをお持ちの方の中は、お子様がこのADHDなんじゃないかと心配することもあるかもしれません。

しかし、私が以前通級学級の担任をやっていた時に見ていた実際にADHDと診断された5年生のお子さんは

✅授業中に立ち歩く
✅早口で自分の世界で話をする
✅感情の起伏が激しい

といった集団生活に支障をきたすレベルで顕著な特徴が見受けられました。

もし、そこまでの顕著な特徴は見られずに、忘れ物や整理整頓が苦手・・・というくらいでしたら特に心配はいらないと思われます。しかし、気になる方は一度学校の担任の先生を通じて相談されてみてはいかがでしょうか。 

忘れ物が多い子は「親も一緒に用意」が原則

Yahoo!知恵袋や発言小町と言ったQ&Aサイトやママによる個人ブログ等を読んでいると

自分の事は自分で準備する。 当たり前じゃないの?

 

2年生になってからはノータッチです。

という「親はやっても声掛け程度」という意見と、

 

周りの子に迷惑かけたくないから、私はけっこう手伝ってる

 

忘れ物したら周りに迷惑だから一緒に準備したほうがいい。

と「親も準備を手伝う」という意見に分かれています。

ある程度自立できていて、自分で用意したり忘れ物が少なかったりする場合は、親は見守るというスタンスが理想です。たまに忘れる程度の子なら、むしろ「忘れ物をして本人が困る経験をさせる」という自業自得方式も有効なのかもしれません。

 

しかし、忘れ物が多い子にこの方針はマズイです。まだまだ一人では準備が不十分で忘れ物をするのに、親が「忘れ物は本人の責任」と手を放してしまうと、忘れ物はさらに増えてしまいます。実際に私が担任の頃、極端に忘れ物が多い児童の親御さんはこの「自業自得方式」でやる家庭が多かったです。

 


「自業自得方式」の方針は、子どもが低学年又はまだ準備が自分でできないうちはまだ早いです。全てチェックしたり、手伝ったりする必要はありませんが、特別な用意(図工の材料や集金関係)は一緒にやってあげて下さい。

 

子どもの自立をうながす忘れ物防止アイディア10

親も準備を手伝うことの重要性は先程言いましたが、将来的に自分で全て準備をできるような手伝い方を心掛けましょう。

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①    学用品コーナーを設置する

②   “見える化”の工夫

③ ランドセルの中身をいったん全て出す

④ プリント類はすぐに出させる

⑤ 筆箱・鉛筆・消しゴムは2セット用意する

⑥ 帰宅後のルーティーンを作る

⑦ 朝起きる時間を早める

⑧ 学用品コーナーの整理をサポートする

⑨ ポジティブな声掛けを心掛ける

⑩ 最終確認は親がする

この忘れ物防止対策については次回詳しく説明します^^

↓  ↓  ↓

【小学生の忘れ物】忘れ物が多い子に。忘れ物防止アイディア10

2018.06.09

子どもに合ったサポートを見つけましょう

忘れ物の多いお子さんのは

〇整理整頓ができない
〇興味あること以外はスルー
〇耳から入る情報の理解が難しい

などの特徴があります。ほとんどの子は低年齢児特有の「物の管理能力が未熟」から起こることが多いのですが、これに

〇感情の起伏が激しい
〇集団生活で対人トラブルが多い
〇コミュニケーションが取りにくい

などの症状も見受けられる場合は、ADHDという障害も疑った方がいいでしょう。

 

そして忘れ物が多いお子さんには「忘れ物をするのは自業自得」「忘れて困る経験をすれば自分で気を付けるようになる」といった自業自得方式の方針はマイナスの結果になる場合が多いです。

 

上記の忘れ物防止アイディアを実践して本人の自立を促しながら一緒に準備の仕方を学ばせて、お子様1人でも用意ができるようサポートすれば、忘れ物は確実に減っていきますよ。^^

 

最後まで読んでくださりありがとうございます!

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