かつては一部の投資家や資産家が行うものと思われていた『投資』ですが、近年はより身近で一般的なものとして捉えられるようになってきています。副業のひとつとしてはじめてみようかと考えている方もいるかもしれません。ここでは、そうしたCDF取引の際に役立つ戦略などを、上手に使いこなすためのヒントをご紹介していきます。
はじめに
CFD取引を開始するにはいくつかの準備が必要ではありますが、実はそこまで時間のかかることではなかったりもします。取引するブローカーを選択し、資金を入金したら、あとは最初の取引を行うだけだからです。今日からCFD取引をはじめることも不可能ではないのです。取引対象が個別の株であるか、仮想通貨関係なく、基本的なステップは変わりません。それだけに、上手に活用しようと思うのであれば、CFD ボラティリティなどに関する知識を得、取引計画、もしくは取引戦略をはじめに立てておくのが何よりも大事になってきます。これはあなたが初心者であろうと、何年も経験を積んだトレーダーであろうと、同じことが言えます。そのためには、まずはCFD取引に関する知識を深めましょう。実際に取引を開始する前に、CFD取引とは何か、またその仕組みを理解することが重要です。
CDF取引とは
CFD取引とは「差金決済取引」を指しており、原資産を所有することなく、外国為替、商品、指数、株式などのさまざまな世界市場で投機できるデリバティブ商品です。これは、上昇市場と下降市場でポジションを取ることができることを意味しています。価格が下落すると予測した場合はショート (売り) 、価格が上昇すると予測した場合はロング (買い) になります。
また、CFD取引にはレバレッジというシステムもあり、証拠金と呼ばれる少額の入金をすることでポジションにアクセスし、損益はポジション全体のサイズに基づいて計算されます。そのため、レバレッジを利用すると利益が拡大する可能性がある一方で、個々のポジションの入金額を超える損失など、損失の拡大にもつながる可能性があることを覚えておく必要があります。こうした、CDF取引に関する基本知識を学ぶのはもちろんのこと、さらにそれを深め続けることは、取引で満足するためには不可欠な要素となってきます。
取引計画を立ててみる
取引計画は、いつ、何を、どのように取引すべきか、そしてなぜ取引すべきかについての明確な道筋を提供してくれます。また、こうした冷静に構築された計画は、取引において感情に基づいて決定を下すという落とし穴を避けるのにも役立ちます。また、自分自身を見つめて「主体性」を養うことが投資の第一歩とも言われています。そういった意味でも、あらかじめキッチリと取引計画を立てておくというのは大切なのです。では実際に、どういった要素に基づいて計画を立てるべきか、見てみましょう
モチベーション
あなたがどれだけの熱量をもってCDF取引を行うのか、また、何のために取引を行いたいのか、明確な目標を設定してみましょう。日常生活を少しレベルアップさせたいためなのか、夏の休暇で豪華に旅行したいからなのか、どんな目標にせよ、それがハッキリしていればいるほど、モチベーションにつながります。
期間を決める
特にあなたが初心者であるのなら、まずは、取引を行う期間をあらかじめ決めておく方がしやすいかもしれません。
取引目標
まずはどれぐらいの利益をめざすのかを、あらかじめ設定しておきましょう。そうすることで具体的な取引とともに達成感を得ることも可能になります。これは損失に関しても同じことが言えます。損失を追ってさらに大きくするリスクを避けることができます。
リスク管理
前述したことと少し重なりますが、あなたが取引する際にはあらかじめどれぐらいの損失なら許容できるか、明確に把握しておくことが大切です。仮に損失を被ったとしても、そこから得たヒントを次の機会に活かせるか検討してみましょう。
取引する市場
株や仮想通貨など、何を選ぶにせよ、取引対象に対する知識は必須です。また、取引には世界情勢や経済の流れなど、様々な要素が関わってくることもしばしばです。自分が関心のある、または良く知っているものを選ぶ方がストレスは少ないのではないでしょうか。
記録の保存
実際に取引をはじめた際、ひとつひとつの情報が後の機会に参考になることもあります。できるかぎり詳細に記録を残しておきましょう。
また、こうした取引計画は、個々人によって異なるだけでなく、その時の状況によっても変わってきます。リスクや資産額に応じて変更していく柔軟性も持ち合わせておきましょう。
さまざまな取引戦略
明確な取引計画とともに役に立つのは取引戦略です。現在、こうした取引ではいくつかの定められた戦略がありますが、よく耳にするのは『スキャルピング』、『デイトレード』、『スイングトレード』、『ポジショントレード』などではないでしょうか。こうした取引スタイルは、基本的には取引が開かれている時間枠と期間の長さによって分けられています。
スキャルピング
スキャルピングは最も短期的な取引形態です。この戦略ではトレーダーはポジションを数秒、または長くても数分しか保持しません。これらの短期間の取引は、日中の小さな価格変動を対象としています。つまり、少ない利益で迅速な取引を数多く行うことを目的としていますが、各取引セッションで実行される取引の数が膨大であるため、1 日を通して利益が蓄積されていくのが特徴となっています。もちろん、そのためにはトレーダーが常に取引画面を注意深くチェックし、多数のポジションのオープンとクローズを繰り返す必要があります。
デイトレード
スキャルプ取引の激しさには抵抗があるけれども、一晩中ポジションを保持したくないという人には、デイトレードが適しているかもしれません。ただし、デイトレードはアマチュア投資家向きの戦略ではないともよく言われています。デイトレードで成功するには、洗練された戦略を実践する規律は言うまでもなく、知識、経験、資本がほどよく必要となってくるからです。デイトレードとは、1日の間に同じ証券を複数回売買する取引を指しています。つまり、取引時間中に証券が値上がりする可能性を捉える手法です。基本的には、市場の素早い値動きを捉え、証券売買から利益を上げる手法ではあるのですが、成功する投資家はチャートを見ている時間が長いとも言われますが、デイトレードにおいてもリサーチや計画、取引の実行に膨大な時間が必要となってきます。
スイングトレード
ポジションを 1 日未満保有するデイトレーダーとは異なり、スイングトレードは数日から数週間という期間で完了する取引のことを指しています。短期売買のため、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析をより重視するスタイルとなります。スイングトレードを好むトレーダーは、大きな利益よりも小さい利益を積み重ねることを重視します。また、ポジションは一定期間保持されるため、短期的な市場の動きを捉えるためにトレーダーが 1 日を通してチャートや取引を常に監視する必要がありません。そのため、他の仕事(フルタイムの仕事など)があり、余暇を利用して取引したい、副業として取引がしたいという人にとっては人気の取引スタイルとなっています。ただし、それでも市場の分析に 1 日か数時間を費やす必要があります。
