【小中学生の英検】英検3級、何点とれれば合格できる?

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こんにちは!
元小学校教員のアラフォー主婦、ともです。

英検3級は、中学卒業程度の英語力が必要な「基礎力の集大成の級」

5級、4級にはなかった英作文と、2次試験の面接の対策も加わり、受験者にとっては難易度が一気に上がる級です。

はたして文法の知識が不十分なうちの小3娘が挑める級なのでしょうか!?

そこで今回、英検3級の1次試験の合格点や合格率をリサーチし、さらに大問ごとに必要な点数はどれくらいかを詳しく検証したいと思います!

英検3級の難易度を知りたい人には必見の数値です。

1次試験の合格点

2016年度以前に公表された英検3級の一次試験合格点のデータです。3級の合格点は65点満点中40点前後。およそ60%の正答率をとれるかどうかが合否の分かれ目になっています。

開催年度・回
3級合格点(65点満点中

2014年第1回
41

2014年第2回
40

2014年第3回
39

2015年第1回
38

2015年第2回
40

2015年第3回
39

(参照:「英検のちょっと知りたいあの情報」)

しかし、2017年度から英検3級ではライティングが導入され、76点満点となったので、45点前後が合否のボーダーラインかと予想できます。※2016年度から合格点は非公開。

ただし、2016年度から導入されたCSEスコアでは一部のセクションの正答率が極端に悪いとスコアが伸びない可能性があります。

よって確実に合格するには50点、つまり65%の正答率を目指した方がいいでしょう。

一次試験と二次試験の合格率(2011年度)

それでは、3級は実際にどのくらいの人が受かるのでしょうか?

こちらは少し古いデータになりますが、英検3級の一次試験と二次試験の合格率です。

一次試験合格率(%)
二次試験合格率(%)
対志願者合格率(%)

2011年度第1回
58.7
92.1
50.1

2011年度第2回
57.8
92.9
52.3

(参照:「英検3級ドットコム」)

こちらのデータによると、一次試験の合格率は60%を切っていますが、対照的に二次の面接では90%を超えています。総合すると、受験者の約50%が合格する級と言えます。

英検5級の合格率が約80%、4級の合格率が70%なので、それを考えると50%の合格率の3級は難易度がぐっと上がっている印象です。

3級では、単語や文法のレベルが上がるのはもちろん、ライティングや面接といったアウトプットも問われるため5級や4級よりも対策に時間がかかります。

一発で合格するには、小学生だけでなく中学生でも英作文や2次の面接までしっかり対策しないと合格は厳しいでしょう。

 

小中学生の一次試験合格率

今度は受験者別の合格率を見てみましょう。三級は中学卒業レベルとあって、受験者は小学生より中学生が圧倒的に多いです。

しかし、合格率を見てみると、面白いことに小学生の方が若干上回っています

小学生
中学生

志願者
52,05
128,110

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合格者
2,924
70,547

合格率
56,2%
55,1%

 

なぜ学校で英語を学んでいない小学生と中学生がほぼ同じ合格率なのでしょうか?

それは小学生の場合、公文などの英語塾や教材等で英検対策をしており、英検の形式に慣れている可能性が高いからです。また、幼少期から英語学習を始めた子は、高いリスニング力を武器に高得点をとれている場合も。

 

その一方で、中学校から英語を学び始めた場合、単純に英語に触れている時間が小学生より短く、リスニングで苦戦することも。

それに中学生は小学生より学校の勉強や予習、部活動などで忙しくて十分に対策に時間をとれないこともあるでしょう。

その結果、小学生と中学生は合格率がほぼ同じなのかもしれません。

では、パート毎に何点位とれば合格できるのか?

 

総合的に65%とれば英検3級に合格できるということはわかりましたね。

では、さらにパート毎だとどれくらいとっていけばよいでしょうか?

まず、試験の流れは大体こんな感じです。

そして、英検3級のパート毎の点数配分と合格する為に必要な点数は次の通りです。

大問番号・出題形式
配点
目標点
目標得点率

筆記
(50分)
大問1
短文の語句空所補充
15

40%

大問2
会話文の文空所補充


60%

大問3
長文の内容一致選択
10

50%

大問4
英作文
16

56%

筆記問題合計
46
23
50%

リスニング
(25分)
第1部
会話の応答文選択
10

90%

第2部
会話の内容一致選択
10

90%

第3部
文の内容一致選択
10

90%

リスニング問題合計
30
27
90%

全体合計
76
50
65%

(参照:ESL club)

全体の目標点は50点 / 76点(得点率65%)です。

特に、英作文は、内容・構成・語彙・文法の4つに採点が分かれ、各4点ずつと配分が高いので要注意です。文章の書き方には型があるので、早く覚えて使いこなせるようになりましょう。

リスニング合計の目標点は27点 / 30点(得点率90%)というのが高過ぎる設定のように感じる方もいるかもしれませんが、英検のリスニングは筆記問題より易しい内容なので十分狙える点数です。

実際に当時小2だった娘が英検4級を受験した際に、リスニング問題は30問中28問正解、93%の正答率でした。

英検4級合格!小2娘,文法の知識なしで何点とれた?合格ラインは何点?【2019年】

2019.02.16

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とは言え、英検3級は4級よりもレベルが高いので、リスニングで90%超えは厳しいと感じる場合は、筆記問題で点数を補いましょう。

 

結局、英検3級の合格点に到達するには?

手順としてはまず、公式HPで過去問を手に入れて下さい。公式HPでは過去問3回分を無料でダウンロードできます。1回分だけダウンロードして、本番通り一度解いてみて下さい。

英検公式HP

自宅にPC&プリンターがない方は、仕方ありません、下記の過去問を購入しましょう。

リンク

現時点では1回分だけ解くだけでいいです。そこで、自分の苦手なパートや得意なパートが大体わかったら、早速対策にうつりましょう!

①『でる順パス単』で毎日英単語を覚える

どのパートでも点数UPが見込める土台作りが「英単語暗記」です。幼児~小学生の英検合格者を数多く輩出している廣津留先生曰く、

英語は単語が9割!英語力=単語力

と著書『英語で一流を育てる』の中で紹介し、「3ヶ月で600単語暗記」など単語暗記の大切さを伝えています。わが家もこの暗記法を実践中です。

リンク

特に英検は、受験する階級の頻出単語を覚えると、全パートの点数が自然と上がります。そのくらい単語力が重要になります。

使用する単語帳は旺文社の『でる順パス単』です。

リンク

英検と言えば「旺文社」と言うくらい英検関連の対策本の中では定評があり、廣津留先生の単語暗記でも『でる順パス単』が使用されているのでおススメの単語帳です。

 

②問題集や過去問をどんどん解く

『でる順パス単』で3級の頻出単語1300語を大体覚えたら、或いは同時進行で問題集か過去問を解いていきましょう。

何冊も色々な問題集や参考書を買う方がいますが私はお勧めしません。1冊を何度も何度も解いて答えを覚えるくらいがいいです。

おススメの参考書はこちら。

リンク

やはり旺文社(笑)。
7日間で仕上げられるので挫折しにくく、計画が立てやすいので5級からずっと愛用しています。

ただし、過去問よりも少し英文を長めに作ったり全体的に難しめなのでそこを加味して使うといいですよ。

 

③文法は最後。というかやらなくていい

英検対策の重要度的に「単語暗記」→「問題に慣れる」→「弱点補強」ときて最後の最後が文法対策かな?というくらい、文法には時間をとらなくていいです。

というのも、文法自体を問われるのは、筆記試験の「1 短文の語句空所補充」の15問の問題中でわずか3問程度。単語・熟語が合わせて12問と圧倒的に単語力を問う問題が多いんです。

文法は参考書のまとめページをサラッと読むに留めるか、時間がないならもう捨ててもいいと思います。

文法に充てる時間を単語暗記や英作文対策に回した方が、総合的な英語力も身につき、点数に反映されるでしょう。

 

確実に合格するなら65%以上の正答率を狙う!

英検3級、大体何点位とれば合格できそうかイメージできましたか?

全体の65%とれば英検3級は合格できます。65%と言えば、半分ちょっと正解すればいい低い点数のような気がしますね。しかし、合格率は50%、受験者の半分は落ちてしまうという厳しい内容です。

中でも、英作文は1問のみ出題で16点と配点が多いので、半分は確実にとっておきたいところ。

上記の点数配分と目標点数をもう一度振り替り、もし目標点に届きそうにないパートがあればそこを重点的に対策しましょう。特に2週間~1ヶ月間位の短期決戦ならなおさら弱点パートをしっかり押さえた学習を心がけましょうね!

健闘を祈ります。

 

 

 

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