よく英語教育は「早ければ早いほどいい」等の謳い文句を目にしますが、これは本当でしょうか?遅い時期に始めるとやはり英語はマスターできないのでしょうか?
そんな疑問に対し、英語教育を0歳、3歳、6歳のそれぞれの年齢で始めた時のメリットとデメリットをピックアップしながら、真相を解明したいと思います!
今回は、0歳から始めるメリット・デメリットに焦点を当てて考えたいと思います。
赤ちゃん(0歳頃~)から始める3つのメリット
1.赤ちゃん期に始めれば「英語脳」の土台を築きやすい
赤ちゃん期に英語を学ぶ最大のメリットは
この時期の耳の良さを生かして「英語脳」の土台を作ることと
と言えるでしょう。
言語にはそれぞれ特有の周波数があり、
日本語は125~1500HZと低いのに対して、
英語は2000~12000HZとかなり高め。
つまり日本語と英語では周波数が全く異なります。
人は生まれてからある言語環境で育つとどんどんその周波数に
馴染んでいき、その周波数以外の音は聞き取りにくくなり、
その臨界期が7歳だと言われています。
それを考えると、生まれたての赤ちゃんの耳は真っ白で
どんな音でも聞き取れる可能性を秘めています。
この赤ちゃんの時期から日本語と英語、両方の音になじませていけば
自然と「英語脳」の下地が作れるという訳です。
2.親が選ぶ教材どれでも使える
私の長女は1歳半から英語育児をスタートして今現在で6年目。
長女は7歳になりました。
今振り返れば、長女が1,2歳の頃はどんな教材でもストレスなくなんでも
聞き流しに使えたし、英語の語りかけもやりたいだけやれました。
しかし、7歳となった今、朝ご飯中に英語絵本の音源を流そうとすると、
「それ、やめて」
英語の語り掛けをしようとすると、
「日本語で言って」
う~ん。。。なかなかこちらの思うようにいきません。
このようにだいたい3歳位には子どもにも得意/不得意分野、好き/嫌いと
色々と個性が出てきます。
そこで、親は
「はたしてこの教材、うちの子気に入るかな?」
とよ~く吟味しなければせっかく購入した教材も使ってもらえず、
お蔵入りというのも珍しくありません。
一方、赤ちゃん期はそういう事がなく、親が気に入った教材が使えるのは
嬉しいですね^^。
3.親に時間の余裕がある
特に1人目のお子さんの場合言えるのですが、親にとって、
赤ちゃん期は時間の余裕があります。
そりゃあ、ミルクの時間におむつ替えなど大変なことは多いです。
でも、それでもこれが、2歳、3歳になってくると、日中そんなに
お昼寝しなくなって、活動的になるので必然的にママの自由時間は減ります。
更に下の子が出来たりすると、目の前の家事育児に追われ、
英語教育にかける親の準備や時間は激減します。
ですからこの余裕ある赤ちゃん期に情報収集し、家での英語の環境も整えることができたら
親子英語の大きなベース作りができ、後々の英語学習に役立っていきます。
0歳頃から始める3つのデメリット
1.子どもの日本語の遅れのリスクがある
反対にデメリットと言えば、過度にやり過ぎると場合によっては
母国語の日本語の形成に支障が出る事です。
うちの長女の場合、1人目だったということがあり、2歳9か月で幼稚園へ行くまでは
母子で家で過ごす事が多く、その間英語と日本語で語り掛けていました。
その頃の育児日記を読み返すと、特に3歳頃、長女は日本語が遅れていました。
スムーズに話せるようになる子が多い中、うちの長女だけたどたどしく話す文も短かったので担任の先生や小児科の先生によく相談しました。
幸い、今、7歳の長女の日本語は人並みで、国語においては担任の先生に
「表現力が他の子より優れている」とお墨付きをいただくまでに成長したので、
遅れは取り戻したと思っています。
しかし、
「例え後で日本語が挽回するとしても幼少期に日本語が遅れるというリスキーなことをしてまで英語を取り入れる必要があるのか?」
ということは一応考えた方がいいと私は思います。
日本で暮らす以上は、日本語がやはり優先と思います。
特にお子さんが一人目で日中母子で過ごす環境ならば、尚更、日本語の語り掛け、読み聞かせを大事にして、英語の取り組みはほどほどにして進めたほうがいいでしょう。
2.早く始める分、費用がかさむ
また、0歳から始めるとすれば、それだけ早くから教材費・レッスン費など後から始めるより金銭的に負担が増えます。
私自身の経験や周囲を見る限り、3歳頃から始めても子どもは順応性が高く、
英語の聞き取りや発音はネイティブが習得する同じステップを踏んで出来るようになります。
なので、あせる必要は全くありません。
特に赤ちゃん用の高額な英語教材を購入する際は、
「赤ちゃん用」と思わず「ママ自身が英語を学びなおす用」
位の気持ちで細く長く使えるものを選びましょう。
3.言葉が出る前は、英語の上達が分りにくい
これは、私が長女に1歳半頃から英語教育を始めて2歳位まで感じたことです。
特に長女はシャイで口下手だったこともあり、先程も触れた通り
日本語英語共に発語が遅かったです。
更に、1~2歳と言うと、まだまだ手がかかる上、インプット中心なので、成果が見えにくく、この時期の取り組みが私にとって一番しんどい時期でした。
色々反応が見える2歳位からなら上達も見えて楽しいのですが、
赤ちゃん期はひたすらインプット中心なので、ママはモチベーションを維持するのが
大変かもしれません。
ですからこの頃に同じく英語育児する仲間を見つけて
つまづいていること、悩んでいることを共有したり
情報を交換したりして英語育児の情熱を絶やさないことが大切です。
子どもの個性や環境を見て英語育児を始めよう
0歳頃から始める3つのメリットは・・・
1. 赤ちゃん期は脳科学的には英語教育を始めるにはベストタイミング
2. 赤ちゃん期はどんな教材も使える!
3. 第1子目の赤ちゃん期はまだ親の時間の余裕がある
反対に、0歳頃から始める3つのデメリットは・・・
1. 子どもの環境や資質、親の取り組み方によっては日本語の遅れのリスクがある
2. 早く始める分費用がかさむ
3. 0歳~2歳時期は英語の上達が見えにくく、親の忍耐力が必要
ということが挙げられます。
私の経験から言うと、
0歳~2歳半位までは聞き流し程度
3歳からぐっと英語の取り組みを増やす
こうした方が日本語の遅れというリスクを最小限に抑え、効率よく進められると思います。
親子でゆったりした気持ちで取り組めるのならいいのですが、
もし、英語教育を取り入れることで、ママがイライラしたり、
パパとの関係が悪くなったりしたら逆効果になります。
色々工夫してもうまくいかない場合は
思い切って後に伸ばす事も全然ありと思います。
という訳で、冒頭で「遅い時期に始めるとやはり英語はマスターできないのか?」という
問いについては、答えは「NO!」です。
語学の習得はいつ始めても遅すぎるということはないです。
参考にしていただければと思います^^。
最後まで読んでくださりありがとうございます!