副業のひとつとして投資を選ぶ人も増えてきていると言われています。株やFX取引など、その方法はさまざまですが、その中でも最近話題になっているのがcfd 取引です。でも興味はあってもなかなか最初の一歩が踏み出せない、という人もおおいのではないでしょうか。ここではそうした初心者でもわかりやすいように、CDF取引の仕組みについて説明していきたいと思います。
CDF取引って?
CFDは『Contract for difference』の略で、「差金決済取引」を指しています。差金決済取引とは、「差額だけをやり取りする」取引です。つまり、利益が出たら利益分のみ受け取り、損失が出たら損失分のみを支払う形で取引を行います。
もう少しかみ砕いて説明してみましょう。例えば、一般的な売買(現物の売買)の場合は、売買が成立すると、現物(商品)の受け渡しが行われ、対価の支払いが行われます。その後、買主は現物を保有を続けることも処分することも自由に決めることができます。
これに対してCFD(差金決済取引)の場合は、売買差益を得ることを目的とした取引であり、将来、反対売買を行い、決済することを前提としています。このため、売買を行いますが、現物の受け渡しや対価の支払いは行われません。
その代わりにCFD取引では、取引開始時に取引金額に応じた『証拠金』、つまり担保のようなものを差し入れて取引を行います。その後、反対売買を行い、取引が終了した時点で発生した損益(差金)のみの受け渡しを行います。これが、差金決済取引と呼ばれる理由です。
証拠金とレバレッジ
前述したように、差金決済では、担保として『証拠金』を預けることにより、取引したい金額を全額用意することなく取引ができます。これを「証拠金取引」と呼びます。つまり、FX取引と同様に、手元資金以上の取引を行うことも可能ということです。このことをレバレッジ効果と言います。このため、手持ち資金を最大限まで活かした資金効率のよい投資を行うことができます。ただし、取引を開始し、価格が不利な方向に進み、含み損(その時点で決済を行った場合の損失額)を加味した証拠金の残高(有効証拠金)が必要証拠金を下回ってしまうと、ロスカットといわれる強制決済が行われてしまうため、取引を行う際は、必要証拠金に加えて、一定の価格変動に対応できる余剰の証拠金を入金しておく必要があります。
『売り』か『買い』かを選べる
CFD取引では、資産価格の上下変動を予測します。資産価格が上がると予測する場合は「買い」(ロング)、価格が下がると予測する場合は「売り」(ショート)で取引を行います。相場が予測通りに動いた場合は利益となり、反対に動いた場合には損失となります。
「買い」だけでなく「売り」から取引を始めることができるため、下落相場からも利益獲得を狙えるという点がCFD取引の大きなメリットの一つです。同時に、「買い」取引と「売り」取引のどちらにおいても損失が出る可能性があるという点に注意することが重要です。
ポジションを保有する前にCFDの仕組みを理解しておくようにしましょう。同時に、リスク管理の対策を講じておくことが重要です。また、CFD取引は原資産の動きに連動するように設計されています。
CFD取引の基本的な流れ
1. ポジションの選択: 取引したい金融商品(株式、通貨ペア、商品、指数など)を選びます。
2. ポジションの開設: 取引プラットフォームを通じて、選んだ金融商品に対して買い(ロング)または売り(ショート)のポジションを開きます。
3. レバレッジの選択: CFD取引では、少額の証拠金を預けることで、より大きな取引を行うことができます。これをレバレッジと呼びます。ただし、レバレッジを使用することで、利益だけでなく損失も増大する可能性があるため、注意が必要です。
4. 値動きの予測: 取引したい金融商品の価格変動を予測し、その方向性に応じてポジションを取ります。価格が上昇すると予測した場合は買いポジションを、価格が下落すると予測した場合は売りポジションを取ります。
5. 利益と損失の計算: ポジションを保有している間、金融商品の価格変動に応じて利益または損失が発生します。ポジションを閉じるタイミングで、その差額が利益または損失として計算されます。
6. ポジションの決済: 利益を確定させるためには、ポジションを閉じる必要があります。ポジションを閉じることで、利益または損失が実現し、口座に反映されます。
先述したように、 CFD取引は市場の価格変動に基づいて利益を得るため、リスクも存在します。十分な知識と経験を持って取引を行うことが重要です。また、CFD取引は証券会社や取引プラットフォームを通じて行われるため、信頼性の高い業者を選ぶことも重要です。